あなたの弱みを封じる「ウィークネス・ステートメント」の書き方を紹介!
この記事では、あなたを弱み(あなたを消耗させる行動)から遠ざけてくれる
ウィークネス・ステートメントの書き方
について紹介します。
ウィークネス・ステートメントとは?
ウィークネス・ステートメントは、書籍「最高の成果を生み出す6つのステップ」にて紹介されている
「自分を弱い(消耗、退屈している)と感じるのは・・・」で始まる、あなたの弱みである行動を明確に記した文章
のことです。
あなただけのウィークネス・ステートメントを正しい手順で書き上げて日々意識することで、あなたを弱みから遠ざける作用をもたらします。
正しいウィークネス・ステートメントを書くためには、以下に述べる
- あなたを弱くする活動を把握する(下準備)
- あなたを弱くする活動を明確化する(仮のステートメント作成)
- 仮のウィークネス・ステートメントを評価する(真のウィークネス・ステートメントかどうかの判定)
という3つの手順をとる必要があります。
ステップ1: あなたを弱くする活動を把握する
あなたを弱くする活動を把握するためには、ある特定の一週間を決め、何かの活動で
- 消耗する
- 「集中できない」
- へとへとになる
- 「頭痛がしそう」
- いらだつ
- 「時間が経つのがあまりにも遅い」
- 不満だ
- しかたなくやっている
- 「あとどのくらいかかるんだろう」
- 退屈だ
といった弱みのサインとなる感情を抱いた際に「そのときしていることを”正確に”書きとめる」ことが必要です。
※「後で思い出しながら書けばいい」「一週間まとめて書こう」などと後回しには絶対にしないで、その場で正確に書きとめてください!
こうして書きとめた「あなたに弱さ・消耗・いらだちを感じさせる具体的な活動」が、ウィークネス・ステートメントを書くための材料になります。
ステップ2: あなたを弱くする活動を明確化する
ステップ1で書きとめた「あなたに弱さを感じさせる具体的な活動」を目の前に並べ、ネガティブな順番で並べるとともに上位3つの活動をピックアップしましょう。そして、その3つの活動に対して
- この活動をなぜするか、は重要か?
- この活動を誰とするか、誰に対してするか、誰のためにするか、は重要か?
- この活動をいつするか、は重要か?
- 何に関する活動か、は重要か?
という4つの質問を使って自問自答し、その活動の「本当に重要な側面」と「無視しても問題ない側面」を明確化しましょう。
そして、明確化された「その活動の本当に重要な側面」を基に、ある程度の具体性は残しつつ「あなたを弱くする活動」の”本質”を捉えた「自分を弱い(消耗、退屈している)と感じるのは・・・」で始まる仮のウィークネス・ステートメントを書き上げてみましょう。
※3つの活動それぞれに対して、3種のステートメントを書き上げます。
こうして書き上げた「仮のウィークネス・ステートメント」を、次のステップで評価することで「真のウィークネス・ステートメント」かどうかを判別できます。
ステップ3: 仮のウィークネス・ステートメントを評価する
ステップ2で書き上げた「仮のウィークネス・ステートメント」を、以下のテストにて点数評価します。
【仮のウィークネス・ステートメントの評価テスト】
以下の文章に対して、1(まったくそう思わない)〜5(非常にそう思う)で点数評価し、最後に点数を合計してください。
- こういう活動を何度もしたが、ほとんど成功したことがない
- こういう活動をもっとうまくなる必要があると人によく言われる
- こういう活動をして賞を受けたり、ほめられたことがない
- こういう活動を避ける方法を探している
- いつも自分の代わりにこういう活動をしてくれる人がいないか考えている
- こういう活動をするには、自分を奮い立たせなければならない
- こういう活動を習得するのに時間がかかる
- こういう活動は退屈だ
- どんなにがんばっても、こういう活動に上達があまり見られない
- こういう活動をすると疲れ、消耗する
- こういう活動をしたときのことを思い返すとぞっとする
- こういう活動を二度としなくてもいい世界を考えると幸せになる
<成功の側面からの評価>
<本能の側面からの評価>
<成長の側面からの評価>
<必要性の側面からの評価>
もし、上記の点数評価(最大60点)にて得られた合計点数によって、仮のウィークネス・ステートメントは、
- 53点以上: あなたの真のウィークネス・ステートメントと考えられる。すぐにこの活動にかける時間を最低限に減らすなどして、なんとしても回避すべき活動。
- 46点〜52点: 弱みと呼べるほどのものではないが、実施する状況(プレッシャーがかかる場面、気に入らない集団と一緒、別の弱み活動の直後、など)で実施するとあなたに大きな消耗をもたらす可能性がある活動
- 37点〜45点: めったに起こらないが、まれに落とし穴になる可能性がある活動。その活動が避けられない場合は、周囲に忍耐や理解を求めるのが得策。
- 37点未満の活動: ほとんど気にする必要の無い活動。この活動を気にするよりも【強み】に注力する方が得策。
のように評価されます。
「ウィークネス・ステートメント」として得られた「あなたを弱くする活動」は、以下に示す「4つの戦略」を用いてあなたの日常から可能な限り遠ざけましょう。
ウィークネス・ステートメントの活動を避ける4つの戦略
上記の手順によって得られた「あなただけのウィークネス・ステートメント」は、以下の4つの戦略を実践することで可能な限りあなたから遠ざけましょう。
- 戦略1:苦手な活動をやめてみて、まわりの反応を見る
- 戦略2:あなたの苦手な活動を得意とする人とチームを組む
- 戦略3:強みを発揮して、仕事自体を弱みから強みを活かせるほうへ移行させる
- 戦略4:弱みを別の(あなたの【強み】を活かすような)観点で見てみる
あなたの「ウィークネス・ステートメント」に記載された「あなたを弱くする活動」を可能な限りあなたの日常から排除することによって、あなたはよりあなたの【強み】に集中することができ、さらに生産性を高めることができるようになります。
【追記】
あなたの「欠如した才能」はほぼ将来的に不変なものですが、あなたを弱いと感じさせる「活動」は、立場や仕事の変化や環境などの外的な要因などによって変化しやすいものです。
そのため、理想的には半年〜1年程度のスパンで「ウィークネス・ステートメント」を新たに書き直すことをおすすめします。
(関連)ストレングス・ステートメントの書き方紹介記事はこちら
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